国際エネルギー機関(IEA)は、電力部門におけるガス燃焼量の減少と再生可能エネルギー発電の急速な拡大を背景に、2023年のOECD欧州ガス需要予測を下方修正した。
7月17日に発表された四半期報告書の中で、欧州のガス需要が2023年に前年比7%減の489Bcm(Billion Cubic Meters)になると予想を発表した。
主に電力部門におけるガス需要の減少によるもので、再生可能エネルギーの急速な拡大と電力消費量の減少により、ガス需要は15%減少すると見られている。
一方で、ガス価格の下落により下半期には需要が回復し、上半期の減少を相殺することで、天然ガスの使用量は昨年の水準に近い水準にとどまると予想される。